果たして「歴史的使命」は終わったのか 不毛だった党首討論の行方は?

 【政界徒然草】

 開会中の通常国会では、与野党党首による党首討論がこれまでに2度開かれた。内政や外交の基本政策をめぐり、政権与党党首である首相と野党党首が1対1で論戦を繰り広げる党首討論だが、与野党党首から「歴史的な使命は終わった」との発言が出た。専門家は制度の運用状況を疑問視しており、今後の党首討論のあり方が問われている。

 「今のやり取りを聞いて、本当に(党首討論の)歴史的な使命は終わってしまったと思った」

 6月27日の党首討論で、安倍晋三首相(63)は対峙(たいじ)する立憲民主党の枝野幸男代表(54)にこう言い放った。枝野氏はこの日、森友・加計学園問題など安倍政権の問題点を7つ挙げ、自身の質疑時間の約3分の1を占める6分弱を費やした。首相からは「質問というか演説」と揶揄(やゆ)された。

 首相の発言には伏線があった。枝野氏は約1年5カ月ぶりの開催となった5月30日の今国会初の党首討論後、記者団に対し「意味のないことをダラダラとしゃべる総理を相手に、今の党首討論という制度はほとんど歴史的意味は終えたということがはっきりした」と述べて首相を批判した。首相の発言は、この枝野氏の「歴史的意味は終えた」を踏まえた皮肉だった。

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