米中貿易戦争のウラで尖閣に“異常事態” 「有事」意識か? 中国海軍の病院船が接続水域航行

 この異常行動は、何を意味するのか。

 潮氏は「中国は、有事とは言いにくい『グレーゾーン事態』を狙って、揺さぶりをかけてくる可能性がある。例えば、尖閣諸島に中国人を漂着・上陸させて、『わが人民を保護する』と主張して、五星紅旗(中国国旗)を掲げた病院船を尖閣諸島に横付けさせるつもりではないか。病院船は有事の際、攻撃を受けず、国際法上保護される」と語る。

 習政権が「戦争」も意識しているとみる意見もある。

 評論家の石平氏は「病院船を出してきたのは、この海域で戦争が起きて死傷者が大量に出ることを想定した動きだろう。海警が軍の所属になったことも、尖閣周辺での日本との対峙について、中国が軍事レベルに引き上げたことを意味する。習政権は尖閣戦争を強く意識しているのではないか」と指摘する。

 米中貿易戦争が激化するとの見方から、すでに人民元の急落傾向がみられている。

 石平氏は「中国にとって、米国は最大の輸出相手国であり、米中貿易戦争の激化は中国経済に甚大なダメージを与える。すでに、中国国内では、退役軍人やトラック運転手の抗議デモなど不穏な動きが起きている。内憂外患のなか、習政権は突破口として尖閣有事を仕掛ける可能性がある。尖閣周辺での一連の動きは、米中貿易戦争とは無関係ではないだろう」と語っている。

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