年度末のかけこみ出費目立つ 都民ファースト、3月だけで約1億円 29年度都議会政活費

 都議会が公開した平成29年度の政務活動費は、年度が終わる3月末に多額の支出が集中していることが目立つ。最大会派の都民ファーストの会は同月だけで約9700万円支出し、うち約4500万円が広報紙などの作成代金。他会派でも広報紙作成が3月に突出して多い。年度末に政治活動の成果を有権者に伝える目的からだが、有識者からは「『使いきり目的』と有権者が疑義を抱いてもおかしくない」との指摘が出ている。

 都議会改革を掲げて昨年の都議選で躍進した「都民」は、年度末の3月30日に会派として広報紙代など2658万円を支出。翌31日にも同様の支出が続き、1843万円を支払った。2日間で支払った約4500万円は、同会派所属の53人の都議に支払われる政活費2650万円の約1・7カ月分。年度末かけこみでの政活費の消費傾向に会派内からも「旧来型の手法で改革理念とずれている」との疑念が出ている。

 自民も3月末に、会派の広報紙名目で3664万円を支出。会派23人に交付される政活費の合計の3カ月分にあたり、この項目だけで比べると、「都民」以上の支出割合になる。共産も同種名目で1160万円を支出。これも会派18人に交付される政活費の1カ月分を超える。有権者に対して1年間の政治活動の成果を伝える目的から、年度末のこうした傾向は会派の大小に関係なくみられ、個別でも多くの都議が年度末に政活費で広報紙を発行している。

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