自民党総裁選 9月決戦の構図固まる 石破派→切り崩しへ出馬表明前倒し 竹下派→一本化失敗、求心力低下

 9月の自民党総裁選の構図がほぼ固まった。安倍晋三首相(党総裁)は正式には出馬表明していないが、連続3選に向けた態勢が整い、石原派(近未来政治研究会、12人)は「バスに乗り遅れるな」とばかりに首相支持の表明を急いだ。石破茂元幹事長は事実上の自主投票を決めた竹下派(平成研究会、55人)への支持拡大を急ぎ、早期の出馬表明を決断。竹下派は対応の一本化に失敗した竹下亘会長の求心力が低下しつつある。

衆院竹下派に照準

 「これから1カ月あまり全身全霊で臨んでいきたい」。石破氏は9日の石破派(水月会、20人)会合でこう述べ、今後の協力を求めた。石破氏は西日本豪雨を考慮した上で、17日前後に出馬を表明する方向で調整してきた。しかし、支持を受ける見通しの竹下派参院側(21人)だけでなく「衆院側(34人)も切り崩せる可能性がある」(石破派幹部)と判断し、前倒しを決めた。

 石破派には、首相と距離を置く無派閥議員から「石破氏の政策が分からなければ判断できない」との声も寄せられていた。石破氏は10日の記者会見で政策の骨子を発表後、複数のテレビ番組に出演し、地方創生などの看板政策を説明する。

態度未定に危機感

 石原派は候補が正式に出そろった後に対応を決める予定だった。竹下派が8日に事実上方針を決め、党内7派閥で唯一の「態度未定」となったことを受け、支持表明を前倒しした。

 石原派の石原伸晃会長は首相と関係が深い。しかし、石原派最高顧問の山崎拓元副総裁が石破氏を推し、「反安倍」勢力の結集を進めたこともあり、同派は態度表明を先送りしてきた。危機感を抱いた森山裕国対委員長ら同派幹部は8日夜、石原氏と断続的に協議し、9日の表明にかじを切った。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ