沖縄県知事選に総力挙げる公明党 4年前と異なる事情

【政界徒然草】

 公明党が沖縄県知事選(30日投開票)に総力戦で挑んでいる。前回の平成26の知事選では、公明党沖縄県本部が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移転計画に反対し、自主投票だった。今回は普天間飛行場の返還を訴える前宜野湾市長の佐喜真淳(さきま・あつし)氏(54)を自民党や日本維新の会、希望の党とともに推薦し、力の入れようは他党を圧倒している。何が公明党をここまで熱くさせているのか。

■着々と地ならし

 「今回の知事選で公明党は佐喜真氏を全力で応援させていただく。沖縄が本来目指してきたものは分断や対立ではなく、対話や協調といった『和』の心で物事を前進させることだ。それに一番ふさわしい人が佐喜真氏だ」

 公明党の山口那津男代表(66)は10日、宜野湾市内で開かれた佐喜真氏の集会に出席し、こう訴えた。集会には自民党の二階俊博幹事長(79)、日本維新の会の馬場伸幸幹事長(53)らも参加し、佐喜真氏の勝利に向けて全力投球することを再確認した。

 前回は自主投票に回った公明党だが、今回は党本部推薦に向けて静かに地ならしを行っていた。自民、公明両党にとって幸いしたのは、毎月のように市長選などが相次いだ「選挙イヤー」の沖縄で、勝利を重ねたことだったことだ。

 特に象徴的だったのが、県知事選の前哨戦といわれた名護市長選(2月4日投開票)での連携だ。公明党は4年前の名護市長選で辺野古への基地移設問題への深入りを避けて自主投票としたが、今回は自民党系候補の渡具知武豊(とぐち・たけとよ)現市長に公明党県本部推薦として支援した。

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