大阪のシンボル・御堂筋のイチョウ並木 台風爪痕なお…復旧急ぐ

 関西を中心に猛威をふるった台風21号から4日で1カ月。猛烈な風で倒れた街路樹や建物は、今も痛々しい姿をさらしている。大阪市中心部のシンボル、御堂筋のイチョウ並木もその一つで、管理する市は「一日も早く元の姿を取り戻したい」とするが、廃棄物処理施設は持ち込まれた廃棄物で満杯のため、折れた幹や枝は今も道路脇などに置かれた状態。街の顔といえるメインストリートの復旧に向け、市は対応を急いでいる。

 「街路樹が道路をふさいでいて通れない」「幹が半分折れていて、今にも倒れそうだ」

 台風21号が襲来した9月4日午後。道路や公園を管理する市の事務所や区役所には、市民から強風の被害を訴える通報がひっきりなしに入った。

 大阪市内では至るところで折れた街路樹が車道や歩道に倒れたりしている光景がみられ、市が被害の全容が把握できたのは2週間以上たってから。被害を受けた樹木は8千本を超えた。担当者は「この数十年間で例のない甚大な被害」とする。

 影響は大阪のメインストリート、御堂筋(梅田-難波、約4・2キロ)に植えられている全972本のイチョウの木にも及んだ。市によると、全体の約1割にあたる81本が倒れたり、幹が折れたりしたという。

 被害が目立つのは、関空から訪れるインバウンド(外国人観光客)の玄関口である南海難波駅(中央区)周辺や、大阪・キタの繁華街・梅田からオフィスビルが多い淀屋橋(北区)。11月下旬から12月上旬には毎年イチョウの葉が黄金色に色づく観光スポットでもある。

 市はメインストリートの復旧を急ぐが、簡単ではないという。台風21号の後、処理施設には市内各所から大量の災害廃棄物が持ち込まれ、今も順番待ちの状態。現在は「応急策」として折れた枝や幹を道路脇に寄せたり、仮置き場に保管したりしており、処理はしばらく先になる見通しだ。

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