内閣改造、絶妙な顔ぶれから分かる自民党の力学

【政治デスクノート】

 安倍晋三首相(64)が憲政史上最長の在職記録をうかがう理由はさまざまあるが、絶妙な人事もその一つだろう。2日の内閣改造による陣容を見ると、「うまい」と言わざるを得ない。

実態は「適材適所」

 朝日新聞は「内向き」(3日付1面)、毎日新聞は「融和リスク」(同日付3面)との見出しで批判的に報じ、野党は「閉店セール内閣」(共産党の小池晃書記局長)、「ワクワクしないかく(内閣)」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)と酷評した。うまいことを言ったつもりだろうが、少なくとも国民の半数近くが安倍内閣を支持している。

 国民民主党の前原誠司元外相(56)は2日のツイッターで「スタート時点で貶(けな)すより仕事内容で判断する。国益に資する仕事をすべく、皆さん頑張ってください」とエールを送った。まっとうな指摘だ。

 果たして今回の人事は本当にダメなのか。初入閣・再任の13人を軸に、人となりを含め詳細を見てみる。

 サプライズは山下貴司氏(53)の法相起用だ。「魔の3回生」とされる衆院当選3回、しかも自民党総裁選で敵対した石破茂元幹事長(61)率いる石破派(20人)からの登用だった。総裁選は「人事で冷遇するか否か」が焦点の一つになったが、首相は党内融和を演出し、石破氏も「首相が適材適所を考えて熟慮した結果だ」と評価した。

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