次を見据える石破元幹事長、連日の慰労会も 人付き合いの“残念さ”にじむ

【政界徒然草】

 9月の自民党総裁選で、石破茂元幹事長(61)が一定の存在感を示すことができたのは、竹下派(平成研究会)の参院側をまとめた吉田博美参院幹事長(69)と石原派(近未来政治研究会)最高顧問の山崎拓元副総裁(81)、投票直前に支持表明した小泉進次郎厚生労働部会長(37)の影響が大きかった。石破氏は総裁選の支持基盤をつなぐことが「ポスト安倍」を目指す一里塚となるが、石破陣営が開いた複数の慰労会を検証すると、なぜ人脈が広がらないのか、理由の一端がみえてくる。

 石破氏は17日夜、総裁選で支持を受けた中堅議員を慰労しようと、石破派(水月会)幹部とともに東京・赤坂の中華料理店に招いた。石破氏への支持表明は、安倍晋三首相(64)に反旗を翻したことにもなるが、出席者は「これからは協力して政権を支えていこう」と“ノーサイド”の精神を確認したという。

 慰労会に出席したのは、竹下派の橋本岳(44)、渡嘉敷奈緒美(56)の両衆院議員。竹下派の小渕優子(44)元経済産業相や小泉氏、橘慶一郎(57)と加藤鮎子(39)の両衆院議員にも声をかけたが、いずれも欠席したという。

 中堅議員6人に呼びかけて参加が2人というのは、日本のリーダーを目指す立場からすれば若干寂しい。特に若手中堅に影響力のある小泉氏には感謝を伝えたかっただろうが、石破派幹部は欠席の理由を「思惑を持って報じられるのを嫌がったのでは」とみる。小泉氏はその晩、若手議員と別の会合に顔を出していた。

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 集まった人数以上に、石破氏の番記者としてむなしく感じる場面があった。会場の一番乗りはゲストであるはずの橋本氏で、メーンホストの石破氏は開始予定時刻から数分遅刻して登場した。わずか数分だが「苦しい状況で支えてくれた」(石破氏)支援議員への慰労会に遅れてしまう姿は残念だった。

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