「防衛計画の大綱」閣議決定 F35配備で尖閣諸島の制空権確保 「中国の傍若無人な主張を封じる」

 日本政府は18日午前、新たな防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」と、2019~23年度の「中期防衛力整備計画」(中期防)を閣議決定した。中国が軍事的覇権を強め、北朝鮮情勢が混とんとするなか、海上自衛隊最大のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」の事実上の空母化や、最新鋭ステルス戦闘機「F35ライトニングII」の追加購入も盛り込まれる。「F4ファントム」戦闘機のパイロット経験もある織田(おりた)邦男元空将に、F35の配備について聞いた。

 「防空体制を整えることで、中国の傍若無人な主張や政治的な動きを封じるということになる」

 織田氏は語った。

 1974年に防衛大学校を卒業(18期)し、航空自衛隊入隊。F4パイロットなどを経て、米国の空軍大学に留学。その後、第301飛行隊長や、第6航空団司令、航空支援集団司令官(イラク派遣航空部隊指揮官)などを歴任し、2009年に退官した。現在は大学で教鞭(きょうべん)をとりながら、日本の安全保障体制が抱える矛盾や問題について、言論・研究活動を行っている。

 防衛大綱では、従来の陸海空の領域と宇宙、サイバー、電磁波といった「新たな領域」の垣根を越えて一体的、同時対処を可能とする「多次元統合防衛力」を大綱の基本概念に掲げる。中期防では19年度から5年間の防衛予算の総額を過去最大の27兆円超とする。

 織田氏は、F35Aについて「高いステルス性や、高性能のレーダーやセンサー、SAと呼ばれる情報認識能力などが特徴だ。現代の戦いは、空中における状況をつかんだ方が勝ち。早期警戒管制機などとネットワーク機能でつながることで、相手の機種やどこにいるかが分かる。(プロイセンの軍事学者)クラウゼヴィッツのいう『戦争の霧』(不確定要素)がなくなり、勝利に向けて有利になる」と語る。

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