安倍首相がラジオ出演「衆院解散は頭の片隅にもない」

 安倍晋三首相は30日放送のラジオ日本番組で、北方領土問題を含むロシアとの平和条約締結交渉について「私がロシアを訪問し、プーチン大統領と具体的な議論を始めたい」と意欲を示した。同時に「プーチン氏は領土問題を解決し、平和条約を締結しようという強い決意を持っている」とも語った。日露両政府は25回目となる首脳会談を来年1月21日を軸に開く方向で調整している。

 条約締結後の北方領土への米軍展開をめぐり、米側から基地を置かないことで了解を得ているかとの質問には「まだない」と述べるにとどめた。

 北朝鮮による日本人拉致問題では「(被害者家族らが)元気なうちに、その手でお子さんを抱きしめることができるよう全力を尽くす」と語った。また、日朝首脳会談の実現に向け「私自身が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と直接向き合わなければならない。絶対にチャンスを逃さない決意で取り組んでいる」と強調した。

 来夏の参院選に合わせて衆院解散に踏み切る可能性については「頭の片隅にもない」と否定した。「来年は皇位継承がある。消費税(増税)を乗り越えることが大切で頭がいっぱいだ」と述べた。

 憲法9条への自衛隊明記をめぐり「自衛隊が国民の支持を獲得しているから改正しなくていいというのは違う。獲得したのは彼らの血のにじむような努力の結果だ。誇りを持って仕事ができるよう責任を果たすことが私たち(政治家)の義務だ」と語った。

 後継の「ポスト安倍」候補については「自民党は多士済々だ。スポットライトが当たっている人以外にも地道に一生懸命やっている人がいる」と指摘した。

 さらに鈴木英敬三重県知事(44)や高島宗一郎福岡市長(44)ら地方の若手首長を挙げ「中央でも即戦力となる人たちがたくさんいる。できるだけチャンスを与えるのが私の責任だ」と語った。番組は25日に収録された。

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