国会案内達人の称号は誰の手に? 閉会中に職員が熱戦

【政界徒然草】

 1月下旬に召集予定の通常国会を前に、閉会中の衆院で事務局職員が話術を競い合う「国会案内コンテスト」が開かれた。職員のプレゼンテーション能力向上を目的とした大会は、今回で5回目。年間約60万人が見学に訪れる国会は、大正から昭和初期に建設された議事堂の歴史秘話だけでなく、国権の最高機関特有の逸話も多いだけに、参加者は“案内達人”の称号を目指して熱戦を繰り広げた。

 「国会議事堂の敷地内に植物の種が飛来した場合、国有財産になるでしょうか? ある程度基準があり、高さ120センチ、直径10センチを超えるものが国有財産の対象になります」

 昨年12月20日、衆院分館の一室で開かれた国会案内コンテストで、警務部に務める女性職員は「国会議事堂を彩るもの(植物編)」と題したプレゼンを行い、国会敷地内の植物の管理方法などを紹介した。

 この日は若手を中心に22人の職員が参加し、持ち時間の17分間に、国会のバリアフリーや記章制度などについて研究成果を披露した。外国人の見学が増えていることを踏まえ、設けられた英語部門には14人が参加し、日本語部門の参加者を上回った。

 コンテストは、向大野新治事務総長の発案で平成26年から始まった。広い国会内で見学者を誘導する職員らには、聴衆を引きつける話術が必要なスキルとなっている。

 向大野氏は、コンテストの狙いを「人前でしゃべる経験を積めばプレゼン能力は向上し、説得力のある話し方ができるようになる」と語る。それだけでなく、職員の国会に対する意識向上にもつながるという。

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