真価問われる旧民主「第4世代」、国民民主党大会

 国民民主党は12日、昨年5月の結党以来初めての定期党大会を開いた。旧民主党には3つの「世代」があり、絶えず対立や抗争が繰り返されてきた。政権交代した平成21年の衆院選で初当選した国民民主党の玉木雄一郎代表らは、従来の世代論のくくりに入れられていなかった「第4世代」といえる存在だ。

 21年衆院選では、実に143人もの民主党新人議員が誕生した。このうち、政権を失った24年衆院選で民主党候補として当選した議員は、玉木氏と岸本周平氏、奥野総一郎氏、大西健介氏、後藤祐一氏の5人しかいない。いずれも現在は国民民主党に所属し、党運営の中枢を担っている。

 24年衆院選は、政権運営の失敗に対する審判が突きつけられた厳しい選挙だった。「党名を名乗るだけで石を投げつけられそうな雰囲気」(旧民主党閣僚経験者)の戦いを若手ながら勝ち抜いた実力は評価されるべきだ。

 国民民主党は、旧民主党・民進党時代は党務の表舞台に立つことがなかった「第4世代」が牽引(けんいん)し、組織の体質も微妙に異なる。党内で足の引っ張り合いが顕在化する機会が減り「風通しがいい」(連合幹部)との評価も定着してきた。

 もっとも、政党支持率は1%程度の低空飛行が常態化し、浮揚の兆しは見えない。国会対応や党運営のちぐはぐさも目立ち、玉木氏の「幼さ」が党の迷走を印象づけているのが実相だ。第4世代が「次代の非自民勢力」として存在感を発揮しているとは言いがたい。

 野党の中では、第2世代の枝野幸男代表率いる立憲民主党が主導権を握る。玉木氏は12日の定期党大会で、立憲民主党などとの統一会派結成を念頭に「大きな固まりを作るための協議に入っていく」と表明したが、枝野氏に提案を聞き入れる構えはない。立憲民主党幹部は「遠からず消滅する国民民主党を、枝野氏は一顧だにしない」とみる。

 「私は今、もがいている。でも、諦めずに手足を動かし活動を続ければ、必ず次の飛躍に向けた足場が形作られると信じている」

 玉木氏は党大会で自身に言い聞かせるように語った。(松本学)

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