新線開通構想が前進 相鉄JR直通線など

 首都圏と大阪圏で鉄道の新線構想が相次いで前進している。首都圏では、相模鉄道とJR東日本が28日、東京・新宿方面に直通する相鉄JR直通線を11月30日に開業すると発表。大阪圏でもJR西日本のおおさか東線の北区間が16日に開通した。新線開通は乗客の利便性向上につながる一方、新線開通に伴う相互直通運転によって列車遅延が広範囲に及ぶなどのデメリットも懸念される。

 相鉄JR直通線の開業日は当初の平成27年4月から30年度、さらに31年度下期と2度も延期していた。相鉄の滝沢秀之社長は28日の記者会見で「一日でも早くと思っていた」と感慨を口にする。営業エリアが神奈川県内の同社にとって、同線はJR線を経由して東京都心へつながる悲願の路線。相互直通運転を念頭に設計された新型車両「12000系」も発表した。

 大阪圏では16日に開通した府東部を南北に走るJRおおさか東線が、都心部に通勤・通学する沿線住民の足としてのほか、新大阪駅から奈良駅方面に向けた観光アクセス路線として期待される。また37年の万博開催地が臨海地区の夢洲に決まったことを受け、大阪メトロ中央線は夢洲(仮)まで延伸する。

 沿線住民や観光客の利便性向上などを目的に、今後も各地で新線開通は相次ぐとみられる。ただ新線開通による相互直通運転では、一つの路線の遅延や運休が直通する路線全体に及ぶなど悪影響の拡大も懸念される。新線構想を進める各社には、ダイヤの調整などで綿密な計画の整備が必須となりそうだ。

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