10月観艦式、首相「いずも」乗艦へ 防衛力アピール

 政府は10月に開く海上自衛隊観艦式で、安倍晋三首相が乗る観閲艦に「いずも」型を起用する方向で調整に入った。空母化への改修が決定した海自を象徴する護衛艦に首相が乗艦することで、防衛力強化や「自由で開かれたインド太平洋」を国内外に発信する狙いがある。政府関係者が20日、明らかにした。

 海自観艦式は3年に1度のペースで開かれる。自衛隊の最高指揮官である首相が艦隊を観閲することで部隊の士気を高め、自衛隊の精強さをアピールする。首相が乗る観閲艦は護衛艦「しらね」や「くらま」だったが、いずれも退役し後継が必要となっていた。

 いずも型は海自最大の護衛艦で、1番艦のいずもと2番艦の「かが」がある。政府は2隻を事実上の空母に改修し、垂直着陸と短距離離陸が可能な最新鋭ステルス戦闘機F35Bと一体運用する方針だ。

 海自は昨年から「インド太平洋方面派遣訓練」を開始。2カ月以上にわたり南シナ海やインド洋をめぐり、沿岸国との共同訓練などを通じ日本の存在感を高めている。昨年はかが、今年はいずもを派遣した。5月にはトランプ米大統領が首相とともにかがに乗艦し、強固な日米同盟をアピールした。

 海自観艦式には約40隻の海自艦艇が参加するほか、米国など友好国の海軍も「祝賀航行部隊」として招待する。今年は中国も参加する方向だが、昨年12月の自衛隊機への火器管制レーダー照射問題を受け、韓国の招待は見送る方針だ。

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