河野防衛相が中国軍部隊を視察 透明性向上狙い

 【北京=田中一世】中国訪問中の河野太郎防衛相は19日、北京市郊外にある中国人民解放軍の陸軍警衛第3師団を訪れ、射撃訓練などを視察した。中国軍の現場を訪ねることで軍事活動の透明性を向上させ、信頼醸成を図る狙いがある。

 同師団は首都北京の地上防衛や防空が主任務。河野氏は儀仗(ぎじよう)隊の検閲を受けた後、訓練を視察。兵士約30人が自動小銃の連射、大砲発射、素手での格闘を行う様子を双眼鏡で見入った。人民解放軍の歴史をパネルや映像で紹介する施設も訪ねた。

 河野氏は視察中、楊瑞潔師団長に「首都を受け持つ師団だから、えりすぐりの人を選んでいるのか」と質問するなど、和やかな雰囲気で会話を交わした。

 日本の防衛相による中国での部隊視察は平成21年以来、10年ぶり。河野氏は18日、北京市内で魏鳳和国務委員兼国防相と会談した際、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での中国公船や航空機の航行に強い懸念を示すと同時に、信頼醸成に向けて防衛交流を推進する方針で一致した。河野氏は19日夕、中国訪問を終えて帰国の途につく。

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