総裁選初日、関心は既に解散総選挙へ

 ■「存在感示したい」 午前11時15分 出陣式で岸田氏

 午前11時15分。ホテルニューオータニで菅の出陣式が行われているころ、同じフロアの別の宴会場で、岸田の出陣式が始まった。陣営の大半は岸田派で、広さは菅の半分以下である。

 「この次を誰が担うのか、しっかりと存在感を示し、戦い抜いていきたい」

 岸田はこう熱弁した。菅より8歳若く、敗れても2位になって存在感を示せば「ポスト菅」に近づく。

 出陣式の開始直前、岸田派所属のIT・科学技術担当相、竹本直一が会場に現れ、居心地悪そうに隅に着席した。竹本は8月末、菅の初当選同期として菅に出馬要請を行い、ひんしゅくを買った。岸田派幹部の根本匠(前厚生労働相)は竹本の肩に優しく手をかけ、中央寄りの席を勧めた。

 ■「唐獅子牡丹(ぼたん)」の心境 午前11時 出陣式で石破陣営幹部

 午前11時、東京・永田町の自民党本部。笑顔で出陣式会場に現れた石破は「常に地域、地方、庶民、大衆が歴史を変える」と気勢を上げた。石破陣営もまた、次を見据えているようだ。選対本部長で石破派幹部の山本有二(元農林水産相)は故・高倉健が歌う「唐獅子牡丹」の一節を紹介。夢がかなうまで義理と意地で石破を支えていくとの心境を語った。

 午後3時、3人は党本部で共同記者会見に臨んだ。解散の時期を問われた菅はこう答えた。「解散を考えるとき、新型コロナウイルスの(感染の)状況がどうかということは大きく影響する」。永田町でささやかれる今秋の解散断行を否定しているようには聞こえない。(敬称略)

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