岸田、石破両氏 敗軍の将が探る再起 次の一手がなければ威信低下にも

 自民党総裁選で菅義偉首相に敗れた岸田文雄前政調会長と石破茂元幹事長が、再起を目指して動き出した。17日には、石破氏が率いる石破派(水月会、19人)が政治資金パーティーを開き、岸田氏が応援に駆けつけ激励した。ただ、菅内閣では両氏とも無役となり、早くも求心力の低下が目立つ。次の一手が打ち出せなければ、双方とも領袖の威信が揺らぎかねない。

 「これからも国家国民のため、努力していただきたい」。岸田氏は17日、東京都内のホテルで開かれた石破派のパーティーで登壇し、ライバルの石破氏にエールを送った。

 両氏に共通するのは、総裁選の敗者に待ち受ける厳しい現実だ。

 「私に何が足りないのか。虚心坦懐(きょしんたんかい)に反省をしたい」

 反省の言葉を口にする石破氏には、歓声や拍手が起きることもなかった。石破氏が支援を期待した二階俊博幹事長も姿を現し、「ますます力強く発展されることを心からお祈りする」とあいさつしたが、二階氏は菅政権誕生の立役者となっただけに、会場にはむなしさが漂った。

 石破氏が今回の総裁選で獲得した国会議員票は26票。前回の平成30年総裁選で得た73票から3分の1に減らした。そもそも、石破氏が今回の総裁選で議員票の獲得に本腰を入れた形跡は乏しい。無派閥の中堅議員は「岸田氏からは支持を求める電話があったが、石破氏からはなかった」と打ち明ける。

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