朝霞のGoTo商店街、「一過性」回避へ腐心 鍵は「埼玉都民」

 新型コロナウイルス感染拡大を受けた政府の需要喚起策「Go To キャンペーン」商店街事業で、支援対象に選ばれた各地の商店街が準備を本格化させている。ただ、一過性のイベントに終始しては、失われた街の活気を取り戻すことにはつながりにくい。埼玉県で唯一の対象となった朝霞駅前商店会(朝霞市)では、今回の取り組みを常態的なにぎわいの創出につなげようと関係者が知恵を絞っている。

 「一度だけイベントをやって『瞬間最大風速』で終わってはならない」

 朝霞駅前商店会の山崎幸治会長はこう力を込める。

 商店街事業は、イベントや商品開発、PR活動を対象に、1団体当たり300万円を上限に補助する施策だ。朝霞駅前商店会は24日、飲食、雑貨などの事業者が、東武東上線朝霞駅周辺の路上に計約70の出店を構える「アサカストリートテラス」を開催する。

 同商店会の多くの加盟店舗は、感染拡大の影響で2~5割程度売り上げが落ち込んでおり、現在も客足は戻っていないという。

 関係者がにぎわい回復の鍵とみているのは、朝霞駅周辺から東京都内に通勤、通学する「埼玉都民」だ。

 「地元のお店に通ってもらうきっかけを作らなければならない」と山崎会長。ストリートテラスを、都内で飲食をすませて帰宅している人に加盟店舗の良さを伝える場ととらえ、感染対策を徹底していることなどもアピールする。出店する焼き肉店「塩梅」の小林晴美店長は「これまで商店街の店をよく知らなかった方に魅力を知ってもらえれば」と期待を込めた。

 さらに、イベント開催前と開催後の各1カ月間の売り上げの比較なども行い、新たな生活様式の中での集客や経済活動のあり方を模索する「実証実験」と位置づけて臨む。(内田優作)

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