単なる知識で終わらない、ビジネスパーソンに本当に役立つ世界史とは? 『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』発売です!

株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
この度『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方 』を株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(取締役社長:干場 弓子、本社:東京都千代田区)より発売しました。

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現代のビジネスパーソンの活動のフィールドはかつてないほどの広がりをみせている。それは地球規模と言っても過言ではないレベルだ。そんな「現代」を深く理解するためには歴史を逆回しするというアプローチがとても役に立つ、というのが本書の主旨だ。この場合の「逆回し」とはビデオなどのそれとは根本的に違う。目の前の製品を分解してその構造や機構を知り、製品の設計図を再現する行為「リバース・エンジニアリング」を指す。つまり、最終製品としての「現在」を「過去」に作られたパーツまでさかのぼっていく行為となる。歴史学とは「現在」を知るための学問と言われている。本書は「現在」の本質を探ることを目的にして、歴史をさかのぼる試みに挑んだ意欲作である。

「英国のEU離脱」「トランプ政権の誕生」このあり得ない出来事を逆回ししてみる
2016年に起きた英米の二つの出来事は単なる偶然と言えるだろうか? 英国のメイ首相がEU離脱を正式に表明した際、そのことを大統領就任直前だったトランプが大絶賛している。オバマ政権で疎遠になりがちだった英米関係が再び緊密になる兆しがでてきたのだ。両国は元々アングロサクソンとしてひとくくりにされることが多いのだが、そこにはグローバリゼーションの反作用という共通事項が見えてくる。

EUとは20世紀前半の2度の世界大戦で疲弊しきった欧州諸国が生き残りをかけて創り出した国家の枠を超えた組織体である。ただ、英国はサッチャー首相の時代から共通通貨であるユーロの使用については拒んできた。さらに歴史をさかのぼると、英国は島国という地政学的特性によって大陸と常に距離を置いてきた。中世に西欧を支配していたカトリック教会から離脱して国教会を立ち上げたという経緯も影響している。かたやトランプは「米国を再び偉大な国にする」「エスタブリッシュメントから権力を国民に戻す」ことを主張し大統領選に臨んだ。このわかりやすい主張が支持された背景には「1%の富裕層と99%の持たざる者」といわれる格差問題があると言われるが、そもそもその始まりは1979年に就任した英国のサッチャー首相が行った経済のグローバリゼーション政策にある。そして、その2年後に米国の大統領に就任したレーガンはその路線に対して全面的な支持を表明した。このようにしてグローバリゼーションが英米の国益にそったシステムとしてスタートしたのである。つまり、当時よく言われていた自然の流れなどではなく、あくまでも英米主導のもとに行われた政策であることを強調しておく。そして、このシステムが行き着くところまで行った結果が「2016年の衝撃」となって現れたのだ。

グローバル化の終焉によって「国の論理」が再浮上する
グローバリゼーションの衰退は国家への回帰の時代を生みだしつつある。このことは1930年代の世界大恐慌を想起させる。世界各国が保護主義に走り自国の生存に血眼になった時代である。第1次世界大戦で疲弊した大英帝国は衰退しはじめ。英国に取って代わろうとしていた米国もアメリカンファーストの観点から国際的には孤立主義をとっていた。その結果、英国も米国も世界秩序維持に力を注ぐことはなかったのだ。また、同時に欧州ではユダヤ人難民の問題が発生している。当時難民の受け入れを拒否した欧米先進国が、現代になって同様の問題に直面しているわけだ。不安な世相によってナチズムに代表される「全体主義」が台頭したのもこの時代である。もちろん、現代が1930年代に逆戻りすると言いたいわけではない。そう簡単にグローバリゼーションの流れが、すべてストップするわけではないし、すでに変化を遂げてしまった世界を後戻りさせるのはとても困難なことだからだ。したがって、現在は新たな秩序が形成されるまでの混沌としたカオス状態とみるべきだろう。そして、この状態は21世紀いっぱい続く可能性も考えられるのだ。

その他、本書では示唆に富んだ文献を多数紹介しつつ、世界の歴史を近代までさかのぼることができる。間違いなく、現代に生きるビジネスパーソン必読の書といえる。

【目次】
序章 なぜ「逆回し」で歴史を見るのか?
第1章 2016年の衝撃 ふたたび英米のアングロサクソン主導の「大転換」が始動する
第2章「現在」の先進国の都市型スタイルはいつ出来上がったのか?
第3章「第3次グローバリゼーション」時代とその帰結 冷戦終結後、秩序の解体と崩壊によって混迷が深まる
第4章「パックス・アメリカーナ」20世紀は「植民地なき覇権」の米国が主導した
第5章「第2次グローバリゼーション」時代と「パックス・ブリタニカ」19世紀は「植民地帝国」イギリスが主導した
終章「自分史」を「世界史」に接続する

【著者プロフィール】
佐藤けんいち(さとう・けんいち)
ケン・マネジメント代表。1962年、京都府に生まれる。一橋大学社会学部・社会理論課程で「歴史学」を専攻、「社会史」研究のパイオニア阿部謹也教授のゼミナールで3年間まなぶ。1985年に、『中世フランスにおけるユダヤ人の経済生活』を提出して卒業。大学卒業後は一貫して民間企業に身を置いてきた。銀行系と広告代理店系のコンサルティングファーム勤務を経て、成長する中小企業では取締役経営企画室長として社長業以外のすべての機能を「ナンバー2」の実務担当者としてカバーした。その間、タイ王国では現地法人を立ち上げて代表をつとめた。2009年に独立して現在にいたる。1992年には米国最古の工科大学であるレンセラー・ポリテクニーク・インスティチュート(RPI)で経営学修士号(MBA)を取得、専攻はマネジメント・オブ・テクノロジー(MOT)。
著書には、『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(こう書房、2012)、同書の中文繁体字版 『一個人的策展年代:串聯社群、●(=にんべんに尓)需要雜學資料庫』(世茂出版社、2013)がある。

【書籍情報】
タイトル:ビジネスパーソンのための近現代史の読み方
定価:1,700円(税別)
発売日:2017年5月18日
判型:四六判・ソフトカバー/488ページ
ISBN:978-4-7993-2100-3
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
ディスカヴァーサイト: http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799321003

【販売サイト】
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4799321005
楽天ブックス:http://books.rakuten.co.jp/rb/14939944/
セブンネットショッピング:http://7net.omni7.jp/detail_isbn/9784799321003
ディスカヴァーサイト:http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799321003

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