【13万部突破!】カンヌ国際映画祭 パルムドール(最高賞)を受賞した『万引き家族』“映画”では描かれなかった、あの言葉が“小説”では明らかに!?是枝監督のインタビューを公開!

 株式会社 宝島社
是枝監督「映画→小説→そして再び映画を観る、がベストだと思います」

 株式会社宝島社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:蓮見清一)が2018年5月28日に刊行した書籍『万引き家族』は、発売から21日目の6月18日の重版をもって、4刷り13万部を突破しました。

 本書は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した映画『万引き家族』の小説版で、是枝監督自ら書き下ろした作品です。
 映画では語り尽くせなかった人物の過去や背景、感情の動きが描かれており、登場人物の内なる想いがひとつひとつ丁寧に回収されています。
 印象的なシーンのひとつである、家族全員で海へ出かけるシーン。映画では、樹木希林さん演じる祖母・初枝が何かをつぶやいており、声はありませんが、小説ではつぶやいたセリフが明らかになっています。ほかにも、映画では声にならなかった言葉が、小説では表現されている箇所が複数あります。

 SNSでも「もっとじっくり深く知りたくて小説版を読む。なるほど、映像で見過ごしていた場面が詳細に描かれている」「ラストにかけて泣かされた」「細かい描写や背景を知るにはやっぱり小説を読むのがベストだと思う」などの感想が多数アップされています。

 このたび、13万部突破を記念して、『このマンガがすごい!WEB』(http://konomanga.jp/)に、是枝監督のインタビューを掲載しました。
その一部をご紹介いたします。

 [画像1: https://prtimes.jp/i/5069/711/resize/d5069-711-347965-0.jpg ]

 【『このマンガがすごい!WEB』掲載 是枝監督 インタビューの一部】

 --『万引き家族』という作品を、(映画ではなく)小説というもうひとつの表現で発表した理由、また今回、文庫本ではなく単行本で出版した理由・こだわりはありますか?

 是枝: 単行本が好きだからです。本の「重さ」が好きですね。装丁とかも楽しめるから。
そういう「モノ」が好きですし、物体であったほうがいい。なので、文庫本より単行本のほうが僕は好きです。

 --映画と小説の向き合い方に差はありますか?
小説のなかに出てきている彼らと、映画のなかの彼らは同一ですか?

 是枝: 自分のなかの作業としては、一度脚本のかたちで自分がつくりだした役柄を映画にする過程で僕と役者の間につくっていき、共有していくものなのですが、小説を書くのは、もう一度自分のなかに取り戻していく感じなんです。でも自分自身じゃないですよ、やっぱりそこは。
もうちょっと身近に引き寄せますけど、同一化するわけではないので、取り戻す感じです。それぞれ、その感覚の違いしかないですよ。正直にいうと。あんまり小説にしたからといって内面の記述だけで何ページもいらないので、そこは……そんなに差はないかな。

 --小説を書いていて、「この人は映画より深まった」「映画の時よりもこの人本当はこうだったな」などと思うようになったキャラクターはいますか?

 是枝: 今回ですか? 深まった……、うーん……信代はそうだよね、やっぱり。でもそれは、僕が最初に脚本で書いていたものよりも圧倒的に安藤サクラ(さん)が膨らましてくれたから。膨らましてくれたおかげで僕がより深まっているという感じですね。それはそこでのキャッチボールなんですよね。

 --小説版で好きなところは? また、小説での記述で「ああ、あそこはうまく書けたなあ」というところは?

 是枝: (本を見ながら)うーん……そうね、ラストですかね。ラスト、何度も直したもんね。

 --映画と小説は、どちらを先に見たほうがいいですか?

 是枝: このあいだツイッターでも書いたのですが、映画→小説→そして再び映画を観る、がベストだと思います。

 --感じるままに映画を観て、そのあと考えながら、咀嚼(そしゃく)しながら小説を読んで……そしてもう一度映画にいく、という感じですね。

 是枝: 本当はね、たぶん一度目で観ただけでは気づかないことに(小説で)気づいてもらって、二度目を観ていただくのがいいんじゃないかと思います。

 --小説で明らかになる部分については、何か意図や理由がありますか?

 是枝: 映画と小説は、ある種、別の作品だからね。

 映画は逆に気持ちの説明をいっさいしないので、基本的には。モノローグもないですし、気持ちを描くものではないので。なので、せっかく書くならと、ちょっと気持ちの描写も書いてみました。でも小説でも、余白はずいぶん残しているつもりなんです。
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 『このマンガがすごい!WEB』では、是枝監督インタビューの全文や是枝監督直筆の原稿も掲載しています。

 ■『このマンガがすごい!WEB』是枝監督インタビュー
http://konomanga.jp/special/140069-2

 [画像2: https://prtimes.jp/i/5069/711/resize/d5069-711-770934-1.jpg ]

 『万引き家族』
著・是枝裕和
発売日:2018年5月28日
定価:本体1300円+税
http://tkj.jp/book/?cd=TD284075

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