アリ氏死す…盟友・猪木氏、惜別の言葉「元気があれば旅立ちもできる」

 プロボクシングの元世界ヘビー級王者、ムハマド・アリ氏が3日(日本時間4日)、呼吸器系の病気で入院していた米国アリゾナ州フェニックスの病院で死去した。74歳だった。40年前に「格闘技世界一決定戦」で対戦した元プロレスラーで、参院議員のアントニオ猪木氏(73)は4日、東京都内で会見し、惜別の言葉を贈った。アリ氏の葬儀は8日、出身地の米国ケンタッキー州ルイビルで執り行われる。

 最強の敵であり、のちに盟友となったアリ氏がこの世から去った。猪木氏はトレードマークの赤いマフラーではなく、弔意を表して黒いマフラーで登場。沈痛な表情を浮かべながら独特の表現で、惜別の言葉を贈った。

 「元気があれば旅立ちもできるということで、アリ氏のご冥福をお祈りしたい。とにかく元気に旅立ってくれれば」

 元プロレスラーの猪木氏はアリ氏と40年前の1976年6月26日、東京・日本武道館で行われた「格闘技世界一決定戦」で戦った。

 当時のアリ氏はすでに名ボクサーとして確固たる地位を確立していた。60年ローマ五輪で金メダル獲得後、プロ転向。22歳で世界ヘビー級王座を獲得した。「チョウのように舞い、ハチのように刺す」といわれる華麗なリング内での強さと並んで、リング外でも世界的な注目を集めた。

 ベトナム戦争中に徴兵された際、「他人の命を奪う戦争に行くより、刑務所を選ぶ」と拒否して、67年にタイトルを剥奪された。リング外では、人種や宗教差別と戦い続けた。ボクシングの枠を超えたスーパースターと日本人として唯一戦ったのが猪木氏だった。

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