稀勢の里、休場も…左前肩と胸部負傷で緊急搬送「動かすのが怖い」 春場所

 大相撲春場所13日目(24日、エディオンアリーナ大阪、観衆=7378)新横綱稀勢の里(30)が、昇進後初の横綱同士の対戦となった日馬富士(32)に寄り倒された際、左前肩、胸部を負傷。救急車で大阪市内の病院へ緊急搬送された。14日目から休場の可能性が浮上。新横綱の初日からの連勝は12でストップし、初黒星を喫した。大関照ノ富士(25)が、横綱鶴竜(31)を寄り切って12勝目。稀勢の里と1敗で首位に並んだ。

 もう、耐えることができない。館内からの視線が消える、花道の奥。歯を食いしばって平静を装っていた稀勢の里の表情が、一気にゆがんだ。力の入らない左腕を右腕で抱えながら、腹の底からうなり声を上げた。

 「クオッー!」

 辛い顔。痛い顔。苦しい顔。人前で弱みをさらすことをしない新横綱が、よもやの激痛に耐えかねた。

 立ち合い。鋭く、低く踏み込んできた日馬富士の出足に圧倒された。もろ差しを許し、一直線に後退して俵へつまる。なんとか右から小手に振って左からの突き落としをみせたが、腰から崩れ落ち、もんどり打って土俵下へ落下した。

 立ち上がれない。左腕を「く」の字に曲げたまま土俵下の片男波審判員(元関脇玉春日)にもたれかかるように、座ったまま表情を凍らせた。そして、支度部屋へ戻り風呂で砂を落とした。

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