稀勢の里出場 ファンの声「出るからには優勝」「無理をさせないで」

 新横綱の出場に、会場のエディオンアリーナ大阪(大阪市浪速区)を訪れた観客からは期待と不安の声があがった。

 相撲好きの女性「スー女」の一人だという岐阜県飛騨市の会社員、古田美穂さん(46)は、この日も朝から新幹線で大阪に駆けつけた。

 稀勢の里の負傷をニュースで知り、取組が見られないのではないかと心配で昨夜はあまり眠れなかったという。出場の報に「さすが横綱。けがをしても痛がることなく、日本人横綱としての責任感を感じた」と喜んだ。

 島根大医学部6年の船橋功匡さん(30)=出雲市=は大学の友人らと1カ月以上前からチケットを予約し、この日を心待ちにしてきた。「取組を見られるだけでうれしい。相手は同じ横綱の鶴竜で手ごわいが、出るからには勝利がみたい」と胸を高鳴らせた。

 物心ついたときから日本人横綱をみていないという大阪大基礎工学部2年、赤松義浩さん(20)は「観客のために痛みをおして出場してくれるのだと思う。出るからには優勝をつかみ取ってほしい」とエールを送った。

 今場所は稀勢の里旋風に沸くだけに、関係者も出場に胸をなで下ろす。

 会場内に設けられた売店によると、稀勢の里がデザインされたTシャツや手形入りの色紙などが爆発的に売れ、中でもノートは1家族あたり1点ずつに限って販売するほどだという。

 売店の女性(53)は「稀勢の里の勢いはグッズの売り上げでも群を抜いている」とした上で「出場できると聞いて一安心です」と話していた。

 一方、複雑な心境をのぞかせるファンも。稀勢の里の地元、茨城県牛久市にある郷土後援会の男性会員(49)は「これからの力士人生を思えばこそ、いまは体を休めてもらいたいとも思う」と吐露する。

 また、13日目の24日に新横綱の負傷を目の当たりにし救急車に乗るのを見届けたという大阪府枚方市の高校生、山野悠太さん(18)も「出場は厳しいと思った。将来を考えたら無理をさせるべきじゃない。不安、心配はある」と顔を曇らせた。

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