涙から一転ニッコニコ!稀勢の里、春巡業出るのは「自分の使命」

 大相撲春場所で左肩、左上腕部を負傷しながら強行出場を決断し、衝撃的な2度目の優勝を果たした横綱稀勢の里(30)が千秋楽から一夜明けた27日、大阪市港区の田子ノ浦部屋宿舎で会見を開き、今場所を「一生の思い出」として余韻を味わった。新横綱の優勝は平成7年初場所の貴乃花以来、22年ぶり。5月の夏場所(14日初日、両国国技館)では4横綱のなかでも大看板の「東の正位」に就く。

 やるだけ、やった。穏やかな笑みに、充足感が満ちあふれる。横綱として初めて過ごした15日間。稀勢の里に始まり、その手で幕を引いた余韻が漂う。

 「ようやく終わった。一生の思い出になるような大阪場所だった」

 13日目の日馬富士戦で左肩、左上腕部を負傷。取組後、救急車で病院へ緊急搬送された。東京から知人の医師らが駆けつけ、宿舎へ戻った同夜には自ら出場を決断。「上(上半身)が駄目なら下(下半身)があると思った。(体の)使えるところは全部使おうと…」。

 千秋楽は1敗で単独首位だった大関照ノ富士を本割、優勝決定戦で連破。逆転で2場所連続の制覇となった。本割の一番は行司待ったを含め、立ち合いで1度目は右へ、2度目は左へ変化した。土俵哲学にはない注文相撲だったが、「見苦しいテーピングをしなくてはいけないような状況にした自分が一番悪い」と反省の言葉も出た。

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