涙から一転ニッコニコ!稀勢の里、春巡業出るのは「自分の使命」

 悲壮な覚悟はファンの胸を打った。大相撲を放送したNHK総合テレビの瞬間最高視聴率は、優勝を決めた午後6時ごろに33・3%を記録(平均24・4%、ビデオリサーチ調べ、関東地区)。「感動」を超えた感動を発信したのだ。

 平成13年夏場所千秋楽。右膝半月板を損傷していた横綱貴乃花は本割で横綱武蔵丸に敗れたが、優勝決定戦では投げ捨てて浮かべた「鬼の形相」の優勝。当時の小泉純一郎首相は内閣総理大臣杯を手渡し、「感動した!」と絶叫した。この名場面のときでも、瞬間最高は32・3%だった。

 今後は帰京し、東京都内の病院で精密検査を受け、4月2日からの春巡業への参加の可否を決める。「巡業に出るのも自分の使命。行けるならば行き、駄目となればしっかり休む」。

 5月の夏場所では「東の正位」に就く。「相撲界に入った以上、そこを目標にやってきた。それを維持するのではなく、階段を上っていく気持ちで(強さを)追い求めていく」。試練を乗り越えた横綱が、またひとつ男を磨く。

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