春巡業休場の稀勢、「自分の使命」も無理は禁物 縮めかねない力士の寿命

 大相撲春場所で劇的な2場所連続2度目の優勝を果たした横綱稀勢の里が、左上腕部の筋損傷で加療1カ月と診断されたことが判明。4月2日から30日までの春巡業を休場し、当面は治療に専念することになった。途中出場の可能性はある。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は既に診断書を協会に提出し、「もう一度ちゃんと調べる。本人は出たいだろうが、まずはしっかり治さないと」と再検査する方針を示した。

 稀勢の里は春場所13日目で敗れた際に左肩付近を負傷。けがを押して出場し、千秋楽には大関照ノ富士関に本割、優勝決定戦と続けて勝ち、逆転優勝した。

 玉ノ井巡業部副部長(元大関栃東)によると、両膝を痛めている大関照ノ富士、春場所5日目から休場した横綱白鵬も当初は春巡業を休み、途中出場する見込み。巡業の目玉は、日本出身横綱で、奇跡の連続優勝を果たしたばかりの稀勢の里。「巡業に出るのも自分の使命」と言い切るほど責任感の強い本人は、最初から巡業に参加したいだろうが、無理は禁物。力士としての寿命を縮めかねない。

 左四つ得意の稀勢の里は、左からのパワフルな攻めが生命線だが、春場所13日目の負傷後は、左からの攻めが影を潜め、勝った相撲も土俵際まで追い込まれ、内容的には決してほめられたものではなかった。

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