稀勢、“歴史的”夏場所は強行か休場か「この2週間でいろいろかわる」

 日本相撲協会は1日、夏場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表し、3連覇を狙う横綱2場所目の稀勢の里(30)が初めて東の正位に就いた。番付最上位に国内出身横綱が座るのは、平成13年名古屋場所の貴乃花以来16年ぶり。3月の春場所中に負傷した影響で4月の春巡業を全休した稀勢の里は同日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で会見に臨み、出場には前向きな意向を示したが、明言はさけた。

 ふたを開けてみなければ、横綱自身にもわからないという偽らざる心境が透けてみえる。夏場所まで2週間。関取衆との稽古ができるのか。どこまでやれるのか。4月の春巡業を全休した稀勢の里は、終始穏やかな表情を崩さなかった。

 「5月場所のためだけを考えて、力まず焦らずやるだけ。本場所でいい姿をみせられるよう、稽古に精進したい」

 新横綱場所だった3月の春場所13日目に左上腕部などを負傷しながら強行出場。千秋楽に劇的な逆転で賜杯を抱き、初場所(1月)の初優勝に続き2場所連続優勝を飾った。夏場所を制し、初優勝から3連覇となれば昭和11、12年(夏、春、夏場所)にかけて達成した大横綱双葉山以来、80年ぶりの快挙もかかる。

 だが、提出された診断書によれば「左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷で約1カ月の療養は必要」とされ、関係者によれば、非公開の稽古では下半身中心の基本運動に限定されている、という。「痛みはほとんどない。何週間もたっているからだいぶ落ち着いてきた」と明るい兆しも口にしたが、「何があるかわからない。この2週間でいろいろかわる」と慎重な姿勢もうかがわせた。

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