王子谷、ノムさんに夢中!「世界獲り」へサイン“おねだり” 柔道

 柔道で世界選手権(8月開幕、ブダペスト)100キロ超級代表の王子谷剛志(おうじたに、24)=旭化成=らが4日、東京・文京区の講道館で行われた柔道教室に参加した。児童との質疑応答で尊敬する人物を問われ、プロ野球のヤクルト、阪神などを指揮した野村克也氏(サンケイスポーツ専属評論家、81)と回答。全日本王者は名将の著書をバイブルに、腕を磨いていると明かした。男子日本代表は同日、東京・北区で行っている強化合宿を公開した。

 道を極めるための手本は“ノムラの考え”だ。4月の全日本選手権を制した王子谷が参加した柔道教室の冒頭、小学生から尊敬する人物を問われると、迷わず偉大な2人を挙げた。

 「井上(康生)先生を尊敬しています。柔道以外だと野村監督。本も読んでいます」

 日本代表で指導を仰ぐ師に続いて名前を挙げたのが、プロ野球評論家の野村氏だった。大阪出身で、もともと虎党。名門・東海大の柔道部時代に、上水(あげみず)研一朗監督(42)から見聞を広めるようにと薦められたのが、野村氏の著書だった。「僕にはない知識だった」と感銘を受けて以来、最近では野村氏が記してきた野球ノートの全貌を明かした「野村克也 野球論集成」(野村克也著、サンケイスポーツ編、徳間書店刊、税込み1998円)を購入。すぐに読破した。

 データに裏打ちされた理論や言葉の力で、名選手を育て上げてきた“ノムライズム”を、自身の柔道に取り入れる。準備の大切さを強調する野村氏にならい、国際大会前には初顔合わせとなる海外勢の攻撃パターンを徹底して動画で研究。「準備はマイナスイメージで」という考えの下で試合に備えている。感銘を受けた言葉は「中心なき組織は機能しない」。東海大時代、中核を担った団体戦では、いつも胸に留めて戦ってきた。

 今夏の世界選手権を制したら、野村氏のサインがほしいという。「もらえたら家宝にします」。名将の考えを武器に、最重量級の主役になる。 (鈴木智紘)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ

    どう思う?

    「どう思う?」一覧