怒りの矛をどう収めるか? 1時間19分中断させた上田監督とベースを投げたブラウン監督

 【スポーツ異聞】

 プロ野球の「退場」は名誉の証しなのか、それとも愚行と呼ぶべきか-。広島の緒方孝市監督(48)が4月19日のDeNA2回戦(マツダスタジアム)で審判員への暴言で退場処分を受けた。同監督にとって現役時代を含めて初の退場劇。一塁アウトの判定を不服として山路審判員に激しく詰め寄り、暴言を吐いたとされるが、ふだん冷静沈着で知られるクールな指揮官が烈火のごとく怒るシーンはカープファンを驚かせた。しかし、いかなる抗議の手を尽くしても、プロ野球においてアウト、セーフを巡るビデオ判定はなく、判定が覆る可能性はない。過去には一つの抗議が勝負の流れを変えてしまったこともあり、怒りの流儀もそれぞれのようだ。

 最多退場処分のプロ野球記録を持つのは、元近鉄の主砲タフィー・ローズの14回。退場パフォーマンスで有名だった広島のマーティ・ブラウン元監督も12回と負けていない。すべて監督時代に受けた“レッドカード”である。

 緒方監督よりも2代前の指揮官、ブラウンという男の経歴を紹介すると-。大リーグのレッズなどに在籍したが、目立った活躍はなく、広島で3シーズンにわたってプレー後、古巣の広島と楽天で監督を歴任。監督として5シーズン采配を振るったが、一度もAクラス入りを果たせなかった。

 しかし、この男、数々の退場劇で語り継がれている。ベースを投げたり、ベースを付近の土で覆ってしまったり。まるで少年同士のけんかのように、やり場のない気持ちをあらわに、笑いに変えるのがブラウン流だった。

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