稀勢の里が出稽古 夏場所へ並々ならぬ決意「必死にやるしかない」

 左上腕付近に負傷を抱える大相撲の横綱稀勢の里は6日、東京都墨田区の九重部屋へ出稽古した。劇的な逆転優勝を果たした3月の春場所千秋楽以降、初めて関取衆と相撲を取った。動きを確かめるように番数を重ね「基本運動をやってきたせいか、そんなに違和感なく取れた。最初にしてはいい」。夏場所(14日初日、両国国技館)出場へ視界が開けてきた。

 同日午後には都内のホテルで横綱昇進祝賀会が開かれ、部屋の朝稽古はなかったが、体を休める気はなかった。「十両から幕内までそろっているから」と九重部屋関係者へ出稽古の意思を前日夜に伝達。相撲勘を取り戻すため自ら動いた。夏場所にかける並々ならぬ決意の表れだ。

 四股とすり足で入念に体を温めた後、春場所で痛めた左上腕と左胸に分厚くテーピングを施し、土俵の中へ。まずは十両千代皇を指名し、8番。続いて取った幕内千代大龍には立ち合いから一気に押され、連敗する場面もあった。押したり、組んだり、投げたり。患部の稼働域を確認しながらの計14勝2敗だった。

 稽古後、本人が「余裕はなかったでしょ? 必死にやるしかないからね」と語っていた通り、珍しく息は上がっていた。最大の武器である左おっつけはあまり見られず、右上手からの攻めが目立った。「徐々に徐々に。焦っても何もいいことはない」とはやる気持ちを抑えるように語った。

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