稀勢の里、初の金星献上…遠藤に押し出され早くも2敗/夏場所

 大相撲夏場所4日目(17日、両国国技館、観衆=1万816)左上腕部、左大胸筋に負傷を抱えながら3場所連続優勝を狙う横綱稀勢の里(30)は、新三役を目指す西前頭筆頭の遠藤(26)に押し出されて2敗目を喫し、横綱2場所目で初の金星を配給した。遠藤は通算3つ目の金星獲得。横綱白鵬(32)、横綱日馬富士(33)はともに4連勝。小結御嶽海(24)を逆転の首投げで下した大関とりの関脇高安(27)と合わせ、全勝は3人。

 押し合っていた相手の頭が、視界から消えかける。相撲を取っていた稀勢の里にすれば、遠藤の体が前へ流れて崩れたと判断したのだろう。だが、偶発的な勝負のあやは直後にやってきた。

 落ちかけた遠藤の顔面が稀勢の里の分厚い胸に当たり、「入」の文字のように横綱がつっかえ棒になって支えるかたちになったのだ。遠藤は懐へ潜る体勢になり、横綱は苦しまぎれの引き技へ。勢いよく押し出された稀勢の里はたまり席奥まで飛んで倒れた。横綱2場所目。平幕力士11人目にして初の金星を献上だ。

 東の支度部屋。右足を滑らせて前のめりになった遠藤の体勢を把握していたことには「うん」とうなずき、とっさの引き技だったかについても「うん」。返答はこれだけで、その後は口を閉ざした。左上腕部、左大胸筋を負傷し、テーピングを施す姿はこの日も同じ。それでも、患部への負荷が影響した黒星ではなかっただけに、悔しさも募る。

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