稀勢の里、甦った「左」 2敗ターンさぁ逆襲だ! 夏場所

 大相撲夏場所中日(21日、両国国技館、観衆=1万816)左上腕部、左大胸筋に負傷を抱えながら3連覇を狙う横綱稀勢の里(30)は、平幕碧山(30)を寄り切り、4連勝で6勝目。負傷も復調気配だ。横綱白鵬(32)は関脇琴奨菊(33)を上手出し投げで下し、横綱日馬富士(33)は平幕千代翔馬(25)を押し出し、ともに初日から8連勝で勝ち越し。首位を堅持した。大関とりの関脇高安(27)は、ただ一人の1敗を守った。

 強気で、突進の勢いをそぐ。立ち合い。195キロの碧山に稀勢の里が右から張って、迎え撃った。得意の左を深く差し、一度は切れた上手にかまわず前進して再び取り直す。下手も引きつける万全の型。そこにこだわり、きっちり整えた。

 「いいんじゃないか。まぁ、またあした」

 土俵際。こらえる相手に正対し、圧力をまっすぐに伝えて寄り切った。 目にみえない巡り合わせが、後押しする。現在、行司の最高位である木村庄之助が空位のため、結びの一番を裁いていた立行司の式守伊之助が前日から「喉頭炎」で休場。7日目から三役格行司の式守勘太夫が代役を務めている。稀勢の里の昇進で3月の春場所から4横綱時代が到来。横綱の取組は伊之助と勘太夫が2番ずつ裁いているが、稀勢の里にとって勘太夫が裁いたときはこれで無傷の11連勝だ。

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