稀勢の里、V率0%…栃煌山にわずか4秒負けで3敗目/夏場所

 大相撲夏場所9日目(22日、両国国技館、観衆=1万816)左上腕部、左大胸筋に負傷を抱える横綱稀勢の里(30)は平幕栃煌山(30)に寄り切られて3敗目を喫し、3場所連続優勝は極めて厳しい状況となった。横綱白鵬(32)は平幕碧山(30)、横綱日馬富士(33)は関脇玉鷲(32)を下し、ともに全勝を守った。大関とりの関脇高安(27)は千代の国(26)を下して勝ち越した。無傷の白鵬、日馬富士を1敗で高安が追う。

 立ち合いの一撃が、もろ刃の剣となってわが身に返ってきた。稀勢の里が右腕を伸ばして栃煌山の左ほおを張る。この張り差しで大きく開いた右脇下が、一瞬にして致命傷になった。相手は右を差し、左もねじ込んだ。後退しながらもろ差しを許した稀勢の里に、残す腰はなかった。

 支度部屋。矢継ぎ早に飛ぶ問いかけにも「…」。今場所初めて、一言も発することなく帰路へついた。

 痛恨の3秒9。そして3敗目。1場所15日制が定着した昭和24年以降、9日目が終わって首位との3差を逆転した例は皆無。過去に照らせば、この時点で稀勢の里の優勝は消滅したことになる。

 1月の初場所で初優勝を飾り、3月の春場所では13日目に左上腕部、左大胸筋を負傷しながら逆転で賜杯を抱いた。今場所、3場所連続優勝を飾れば昭和11、12年にかけて達成した不世出の大横綱双葉山以来80年ぶりとなる快挙もかかる。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ