稀勢に異変…自ら稽古オワリ 北の富士氏「まだ治っていないのでは」

 大相撲名古屋場所(9日初日、愛知県体育館)横綱稀勢の里(30)は1日、名古屋市天白区の二所ノ関部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加した。小結嘉風(35)との三番稽古(同じ相手と何度も取る)で2勝7敗と精彩を欠き、負傷を抱える左上腕部と左大胸筋患部を気にしながら、自ら稽古を打ち切った。出場意欲をにじませる横綱の変調に、暗雲が漂う。

 戦闘意欲が、うせていた。相手の寄りに力なく土俵を割った稀勢の里は首を振りながら自ら稽古を打ち切り、異変ばかりが目についた連合稽古を打ち上げた。

 その直前の8番目。嘉風に左下手を深く差され、たたきつけるような出し投げを食って土俵へはいつくばった。負傷を抱える左腕上腕部に強い負荷がかかったのだろう。「アーっ!」と声を出して表情をゆがめた。前日6月30日の連合稽古でも嘉風を指名して9勝12敗と負け越し。このときも患部を気にするそぶりをみせ、この日も9番取って2つしか勝てなかった。

 「少しでも歯車が狂うとよくない。少しでもかえようと思ったけど」

 5月の夏場所は負傷が癒えず途中休場したが、6月中旬から早々の出稽古で相撲を取り始めた。名古屋移動の準備で部屋を閉めた際も横綱だけは出稽古を継続。当地入りしてからも弟弟子の新大関高安(27)と3日間で50番を消化し「疲れ? そういう部分もあるかもしれない。焦らずやっていく」。視察に訪れた相撲解説者で元横綱の北の富士勝昭氏(75)は「どうしちゃったのかね。左腕が使えていない。まだ治っていないのでは。期待より心配だ」。

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