稀勢の里、またも初日黒星 大相撲名古屋場所

 高安が新大関へ昇進したことで、迎えた4横綱3大関時代。戦前に八角理事長(元横綱北勝海)が「番付は豪華だけど、といわれないように」と危惧していた通り、大波乱の幕開けとなった。稀勢の里と日馬富士の両横綱が敗れ、大関陣は総崩れ。理事長は「上位にとっては大変な場所になりそうだ」と渋い表情を浮かべた。

 中でも、深刻に映るのは稀勢の里だ。左上腕部などに負傷を抱え、途中休場明けで、出場するかどうかにすら、世間の注目が集まった。先行きを占う初日の相手は御嶽海。過去5戦負けなしだったが、場所ごとにめきめきと力をつけ、新関脇で勢いがある。

 結果は完敗だった。立ち合いの当たりが圧力不足で押し込めない。右おっつけで左を封じられ、もろ差しで中に入られて万事休す。一気の寄りで抵抗できぬまま土俵を割った。

 稀勢の里が2場所続けて初日に黒星を喫するのは、大関へ上がる前だった平成22年秋、九州場所以来。前途の険しさを予感させる。引き揚げてきた支度部屋では額に大量の汗を浮かべ、感触などを問う報道陣に「うーん」と生返事を繰り返した。

 御嶽海のほかに、貴景勝や北勝富士ら初顔の新鋭が上位にいる今場所。この日の朝は「負けないように気合を入れてやる」と語っていた。横綱の意地を見せ、15日間を何とか乗り切りたい。(藤原翔)

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