稀勢、連敗ご免!力押しで寄り切り「いいっスね」 名古屋場所

 大相撲名古屋場所4日目(12日、愛知県体育館、観衆=7580)休場明けの横綱稀勢の里(31)は平幕正代(25)を寄り切り、連敗を免れて2勝2敗。星を五分へ戻した。新大関高安(27)は新関脇御嶽海(24)を突き出して3勝1敗とした。大関照ノ富士(25)は北勝富士(24)に屈し、早くも3敗目。全勝は白鵬、小結嘉風(35)に平幕碧山(31)、錦木(26)の4人。

 少しでも力が伝われば。そんな気持ちがほとばしる。立ち合い。狙った右上手には手がかからない。だが、稀勢の里は相手のさがりをつかんで握っていた。わずか2本。それを放さず引きつけるように前へ出た。

 左上腕部、左大胸筋に負傷を抱え、左からは納得のいく攻防がみせられない。だから、一転して右上手を狙った。結果的に圧力をかけながら左腕をねじ込み、得意の左四つに組み止めて寄り切った。

 「いいんじゃない。いいっスね」

 星を五分に戻したが、淡々とした表情をかえることはなかった。

 この日来場して観戦した将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)は「けがを抱えながらでも勝った」。自身が打ち立てた棋界の新記録、公式戦29連勝の中には終盤の逆転劇もあった。稀勢の里のけなげさに感じ入った様子だ。

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