顔ゆがめるボルト、まさかの途中棄権 「伝説」は悲劇の幕切れ ガトリン「感傷的になる」

 スーパースターが紡いできた伝説は、悲劇的な幕切れとなった。12日にロンドンで行われた陸上の世界選手権男子400メートルリレー決勝。現役最後のレースに臨んだウサイン・ボルト選手(30)はジャマイカのアンカーとして5連覇を目指したが、左脚を痛めて途中棄権。まさかの結末だった。

 スピードに乗って先行する2チームに襲いかかろうとしたところだった。苦痛に顔がゆがみ、走りが乱れた。どよめきの中、痛みで跳びはね、顔を両手で押さえてトラックに倒れ込んだ。

 陽気なキャラクターの一方、競技には真摯に向き合ってきた。生まれながらに背骨が曲がる障害を抱えながらトレーニングに励み「長身スプリンターは大成しない」との先入観を打ち破った。功績は記録だけではない。ドーピング問題に揺れる陸上界で「クリーンな」選手の顔だった。

 ライバルのジャスティン・ガトリン選手(35)=米国=は「感傷的になる。彼は信じられないことを成し遂げてきた」と惜しんだ。(共同)

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