阿武咲、初の大関戦で白星、闘志存分に発揮「土俵に上がれば番付関係ない」

 初の大関戦へ向かう心に一切乱れがなかった。阿武咲は「自分は最初から名前負けして勝負する男ではない。いい相撲を取るだけではなく、勝ちにこだわる」。取組前に抱いた勝負師らしい負けん気の強さが殊勲の星につながった。

 思い切り頭からぶつかって、照ノ富士を押し込む。相手が前のめりになったところですかさず引き落とした。大関にばったり両手を突かせ、「素直にうれしいが、勝つか負けるかしかないから」と表情一つ変えず勝ち名乗りを受けた。

 21歳の新鋭。176センチ165キロと固太りの身体で突き押しにこだわって番付を上げて来た。支えているのは闘志だ。

 師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)は「相手がどんなに強い力士であっても臆したら相撲に感動がなくなる」と心構えを弟子に説く。本人も自覚し「土俵に上がれば番付は関係ない」と勇み、上位に対しても持てる力を存分に発揮している。

 1場所15日制が定着した昭和24年夏場所以降で初となる新入幕から3場所連続2桁勝利の快挙がかかる今場所。4連勝発進で期待は膨らむ。

 横綱、大関に休場者が相次ぐ中、次世代を担う逸材として阿武咲にかかる期待は大きい。5日目は、初の横綱戦で日馬富士へ挑む。若武者は「楽しみ」と言い切った。意欲高く初金星を狙う。(藤原翔)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ