稀勢の里 研ぎ澄ます心 がむしゃら稽古で自信「戦う準備できた」初場所出場明言

 迷いは消えたようだ。稀勢の里は東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で四股やすり足などで軽めの調整を終えた後、取材に応じ、「しっかり戦える準備はできた」と力を込めた。新春の土俵で復活を目指す。

 昨年の初場所で悲願の初賜杯を抱き横綱へ昇進した。ここからは苦い日々が続いた。2場所連続優勝を飾った春場所で左上腕付近を負傷。夏場所以降は4場所連続で休場し、一度も千秋楽まで土俵に立てていない。

 故障は左上腕や左大胸筋だけでなく、左足首や腰にまで及んだ。今場所前の稽古でも前頭筆頭で25歳の北勝富士に苦戦するなど、万全の状態に戻ったとは言い難い。

 稀勢の里は「番数をやれたのが自信になる」と調整を振り返った。「またイチからやる」と胸に誓い、昨年末の番付発表以降は大関高安と連日30番以上相撲を取り続けてきた。若手の頃のようにがむしゃらに稽古を積み「非常に追い込めた」と手応えをにじませた。最大の武器である左おっつけや粘り腰も少しずつ戻ってきた。

 再び苦境が続けば進退問題が浮上しかねない。一方、自らが活躍する姿で元日馬富士による暴行問題発覚以降、沈む角界に光を与えることもできる存在でもある。正念場を迎える稀勢の里は「しっかり1日1日が勝負だと思う」と集中力を高めた。(藤原翔)

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