平昌五輪 そろった高木姉妹 「正反対の二人」磨き合い輝く

 勝負のリンクで見事な連係の技術を発揮し、頂点に立った。平昌五輪第13日の21日、スピードスケート女子団体追い抜きで、日本は狙い通りの金メダルを獲得した。カーリング女子はこの日負けはしたものの、積み重ねてきた勝利で4強入りという快挙。23日の準決勝戦で初のメダルに挑む。

 姉妹で迎えた栄光の瞬間、満開の笑顔がはじけた。初めて一緒に立った五輪の舞台。スピードスケート団体追い抜き決勝で、姉の高木菜那(25)と妹の美帆(23)は、一糸乱れぬスケーティングを見せた。

 「タイプが正反対」と言われ続けてきた姉妹だった。

 「勝敗や順位にこだわる姉、自分自身の理想の滑りを追い求める妹」。北海道帯広南商業高校(帯広市)スケート部で姉妹を指導した東出俊一さん(61)は、2人をそう表現する。

 幼い頃から注目を集めたのは常に美帆だった。特に中学3年で美帆が2010年バンクーバー五輪に出場、飛躍的に知名度が上がったこともあり、菜那は「美帆の姉」と言われることが多かった。

 その扱いを、菜那は嫌った。「美帆への嫉妬の塊だった」と東出さん。五輪に出場する美帆の応援で現地に行った際は、レースに挑む妹を見て「転べ」と念じたほどだ。そのことを後日、菜那から直接明かされた東出さんは「今まで見てきた子の中でも負けん気は一番強い。『美帆に勝つこと』が自身の原動力。あんなに頑張る子は見たことがない」と振り返る。

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