2軍降格という戦力外通告と結婚 斉藤優佑が抱く背水の覚悟(下)

 徳洲会体操クラブの斉藤優佑は昨年12月、次のシーズンの契約条件をクラブから言い渡された。

 「来季は2軍で」

 困惑し、混乱した。

 「2軍」は徳洲会で18年度から新しく導入された制度である。2軍になると、遠征費は自費になり、一部の物品提供やトレーナーのケアもなくなる。更衣室は用具を入れている倉庫に変わり、クラブの子供教室の指導にも入ることになる。事実上の戦力外通告だった。

引退か? 現役続行か?

 「言われて、めちゃ悩みました。辞めるか。ここに残るか。移籍するか…」

 すぐ決められなかった。29歳のベテランは年が明けると、出身の千葉・市立船橋高やフジスポーツクラブの恩師に相談して歩いた。幼なじみや、同僚の亀山耕平や佐藤巧にも話をした。

 「どこかで、誰かに『よく頑張ったよ、お疲れ』って言ってもらえるのを期待してたんだと思う。でも、みんな優しいんですよ。誰も言ってくれなかった。『目が死んでないから、やれ』とか。あと、選手同士は『辞めたら寂しい』とは言うけど、最後は『やりたいようにやればいい』って話になるんですよね」

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