イングランドの快進撃止まる 決勝逃すも大きな財産

 イングランドの快進撃は準決勝で止まった。平均年齢25・7歳の若きチームは、1990年イタリア大会以来の準決勝で一時はリードを奪った。延長の末に逆転で敗れ、自国開催で初優勝した66年大会以来となる決勝進出はならなかった。

 理想的な先制だった。前半5分、ゴール前約20メートルからFKをトリッピアーが決めた。サウスゲート監督の就任から磨き、今大会の12得点中9得点を生んだ、セットプレーの高い精度を見せた。その後、何度か作った好機を逸した。指揮官は「2点目を奪えなかったのが痛かった」と嘆いた。運動量が低下し、クロアチアに主導権を奪われ、反撃を許した。

 今大会のメンバーはほとんどが90年以降生まれの20代で、大きな可能性を秘めている。2016年欧州選手権の決勝トーナメント1回戦でアイスランドに敗れると、当時U-21(21歳以下)代表を率いていたサウスゲート監督を昇格させて、意図的に世代交代を進めてきた。低かった前評判を覆し、監督は「この2~3週間で大きく成長した」と胸を張った。

 24歳のケーンは「若いチームが大舞台を踏み、多くの経験ができた」と前を向いた。若い世代が吸収した全てのものが、財産になった。(小川寛太)

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