楽天・松井裕樹 大会新記録「22三振」を奪った夏を振り返る 「あれがなかったら、プロはなかった」

 【甲子園レジェンド 100分の1の夏】楽天・松井裕樹

 投手にとって究極の夢は、9回まで27のアウトを全て三振で奪うことだろう。高校野球史上、そこに最も近づいた男が、現楽天の松井裕樹投手(22)だ。桐光学園(神奈川)の2年生だった2012年夏、大会新記録の22三振を奪った。女優の石橋杏奈(26)との真剣交際を認め、今オフ結婚の見込みの左腕が、人生の転機となった“あの夏”を自ら語る。 (片岡将)

 「なぜプロに入れたのかといえば、高校2年のときに甲子園に出られたから。あれがなかったら、プロはなかったでしょうね」

 松井はやや謙遜しながら、そう振り返る。

 面白いようにバットが空を切った。第94回全国高校野球選手権大会第2日(8月9日)の第3試合。桐光学園-今治西(愛媛)戦で、桐光の2年生エースが10連続を含む毎回の22三振を奪い、一躍スターダムにのし上がった。

 16日の2回戦・常総学院(茨城)戦でも19奪三振。それまで徳島商・板東英二投手が持っていた2試合計の最多奪三振記録も更新した。

 プロ入り後に通算98セーブ、416奪三振を挙げている左腕だが、大会当時はまだ誕生日(10月30日)前の16歳。驚異の“ドクターK”はいかにして誕生したのか。

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