大坂なおみ、悔しい準優勝も「誇りに思える1週間」

 第1セットを失った後も我慢を続けた大坂の緊張の糸がついに切れた。4-4で迎えた第2セットの第9ゲーム。この試合、2度目のダブルフォールトを犯すと、ふがいなさから思わずラケットをコートに放り投げた。

 スタンドを埋めた観衆は大きな拍手で20歳の全米女王を鼓舞したが、大坂は痛恨のブレークを許し、そのままプリスコバに一気に押し切られた。1セットも落とさなかった準決勝までとは対照的な屈辱のストレート負け。表彰式でも笑顔はなく、「来年頑張ります」と声を絞り出すのがやっとだった。

 7試合を戦った全米オープン後、息つく間もなく帰国し、多忙な日々を過ごしてきた。大会前の会見では平静を装ったが、「今までにない疲れを感じている」という。それでも要所で190キロ台のサーブを放ち、厳しいコースを突く好ショットもみせたが、長いリーチを誇る世界8位の186センチにうまく拾われ、打ち急ぐ中でミスを連発。全米では対戦のなかった世界トップ10に入る選手に、ここ一番での強さを思い知らされた。

 ただ、万全からほど遠い中での決勝進出に「とても誇りに思える1週間」と手応えもつかんだ。大坂を支えたバイン・コーチも「四大大会に勝つと気が抜けてしまう選手も多いが、集中力を維持して臨んでいた。期待した結果ではないかもしれないが、前向きに感じられることばかりだった」と健闘をたたえた。(奥村信哉)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ