涙の再出発…貴部屋消滅、弟子たちが千賀ノ浦部屋へ引っ越し

 大相撲の元貴乃花親方(46)=元横綱=が1日付で日本相撲協会を退職したことに伴い、元親方が師匠を務めた旧貴乃花部屋の力士らが2日、東京・江東区の同部屋から台東区にある移籍先の千賀ノ浦部屋へ引っ越し作業を行った。幕下貴公俊(21)は移動する車内で号泣したものの、到着すると元気にあいさつ。協会の公式サイトでは千賀ノ浦部屋所属と記載され、「平成の大横綱」の弟子たちが新たなスタートを切った。

 師匠の下で歯を食いしばり、仲間と鍛錬した土俵で相撲を取ることはもうない。新しい部屋へと向かう車に乗り込んだ貴公俊は、目いっぱいに涙を浮かべると、タオルで顔を覆って号泣した。

 消滅した旧貴乃花部屋から小結貴景勝(22)、平幕貴ノ岩(28)ら8力士、床山と世話人の各1人が千賀ノ浦部屋に移籍。この日は幕下以下5人の力士と世話人が引っ越し作業を行った。

 布団や衣装ケースなどをワゴン車に積み込み、午前11時45分頃に車2台で旧貴乃花部屋を出発。元貴乃花親方は姿を見せなかったが、午前10時40分頃に夫人の景子さん(53)が部屋に入り、4時間ほど滞在した。午後0時15分頃、力士らが直線距離で約6キロ離れた千賀ノ浦部屋に到着すると、付近の住民から「頑張れ」「負けるな」と声が飛んだ。

 弟子を受け入れた千賀ノ浦親方(57)=元小結隆三杉=は「思ったより和気あいあいとやっている。盛り上がっていけるように頑張る」と、意欲を語った。千賀ノ浦部屋は6月に消滅した貴乃花一門に所属していたこともあり、以前から出稽古などで交流。待ち構えていた力士が荷物の搬入を手伝うと、貴公俊が「ありがとうございます」と笑顔でお礼を述べるシーンも見られた。

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