“会社なら当たり前のこと”をすればうまくいく--フェンシング太田雄貴が挑む「スポーツ業界の健全化」

 --それは、時期がくれば役員を全て入れ替えるということでしょうか。

 必ずしもそうではありません。協会内で必要な仕事を明確にして、その人の適正にあったポジションに配置することが大事です。

 いま、いろんな団体が「膿を出す」という表現をされています。でも私はその表現はあまり好きではありません。膿と言うと、何か悪い人のような言い方ですよね。でも「膿」といわれる人も、本来は協会に必要な人なのだと思います。おそらく別のポジションが向いているにもかかわらず、トップに就いたために消化不良のような状態になり、組織がおかしな方向に進んでしまうのではないでしょうか。

 きちんと業務内容を定義して、その仕事に対する評価ができるようになれば、どこに人材が不足しているのかも見えてくると思います。

 少なくとも「業務執行の責任者」に関しては、特定のポジションには長期間居続けない方がいいのではないでしょうか。それもただ「退く」ということではなく、「組織を存続させるために船長を変える」という発想で、うまく次代に引き継げるような環境整備が必要でしょう。役割分担も必要ですし、次の若い世代にチャンスを与えていくことが重要だと感じています。

フェンシング競技で世界を制した王者が、今度は協会を率いてスポーツ業界を変革しようとしている(写真は昨年の全日本選手権決勝戦での太田会長。撮影:竹見脩吾さん)

フェンシング競技で世界を制した王者が、今度は協会を率いてスポーツ業界を変革しようとしている(写真は昨年の全日本選手権決勝戦での太田会長。撮影:竹見脩吾さん)

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