塚原夫妻の体操パワハラ認定せず 職務停止を解除 宮川紗江「どうしてこんな結論が…」

 体操女子の宮川紗江(高須クリニック)が日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長と夫の塚原光男副会長からのパワハラを告発した問題で、日本協会は10日、東京都内で臨時理事会を開き、懲罰対象となるようなパワハラはなかったと認定、2人への一時職務停止解除を決定した。一方、宮川の代理人は同日、宮川が「信じられない。何でこんな結論が出たんだろう」と話したことを明らかにした。

 宮川は、練習中に暴力を振るった速見佑斗コーチが無期限の登録抹消処分となったことを受け8月下旬に会見。その中で、塚原本部長から2020年東京五輪強化プロジェクトに当初参加しなかったときに「五輪に出られなくなる」などと圧力をかけられたと主張。一方、塚原本部長は直近の成績や負傷をふまえた趣旨だったと説明した。

 この日公表された第三者委員会(委員長・岩井重一元東京弁護士会会長)の報告書では、塚原夫妻側に「不適切な点」が多々あったとする一方、「悪性度の高い否定的な評価に値する行為であるとまではいえない」とし、処分に値しないと結論づけた。また、宮川と速見コーチの引き離し行為について「認められない」とした。

 臨時理事会では、一連の問題が起きた背景を検証する特別調査委員会の設置も決定。常務理事会の活性化など、第三者委が示した7つの提言に対する検討委員会も発足させ、協会運営の改善を目指す。

 山本宜史(のりふみ)専務理事は「(塚原夫妻の職務)復帰は調査結果を真(しん)摯(し)に受け止めることが前提。このようなことが二度と起こらないよう、協会一丸となって取り組む」と述べた。

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