塚原夫妻の宮川へのパワハラ認定せず…2人の職務停止処分解除 第三者委が調査報告/体操

 塚原夫妻は“無罪”-。2016年リオデジャネイロ五輪体操女子代表の宮川紗江(19)=高須クリニック=が日本協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫の塚原光男副会長(70)からパワーハラスメントを受けたと告発した問題で、日本協会は10日、パワハラに該当する事実はなかったとして塚原夫妻の一時職務停止処分を解除した。これを受けて、宮川は代理人を通して複雑な心境を吐露した。

 宮川側と塚原夫妻の“対立”が再燃しそうな雲行きだ。日本協会はこの日夜、東京都内で臨時理事会を開き、問題を調査した第三者委員会の報告書を承認。塚原夫妻の言動に不適切な点があったとしつつ、パワハラとは認定しなかった。

 「信じられない。何でこんな結論が出たんだろう」。宮川の代理人は、パワハラが認められなかったことについて宮川がこう漏らしていたことを明らかにした。

 宮川は8月に会見を開き、速見佑斗コーチ(35)の暴力指導の問題に端を発して塚原夫妻から高圧的な態度を取られたと告発した。塚原夫妻は主張の一部を否定したが、調査の結論が出るまで一時職務停止とされていた。

 この日公表された第三者委の報告書では、速見氏の指導継続を希望する宮川と家族に対して千恵子本部長が「宗教みたい」と発言したことなど「配慮に欠け不適切な点が多々あった」と断じたが、パワハラとは認定しなかった。

 理事会後に会見した協会の山本宜史専務理事は「パワハラではないけれども、それに準ずるようなことがあった。協会としても改善しないといけない」と説明した。

 協会によると、光男副会長は理事会に出席して「お騒がせし、体操界の名誉を傷つけた」と謝罪したという。千恵子本部長について山本氏は「コメントを出して(現場に)復帰してもらう。真摯に受け止めることが前提」とした。第三者委は会見を開かなかった。

 協会は、第三者委から提言されたコンプライアンス(法令順守)の確立などを検討する「提言事項検討委員会」と、一連の騒動の問題点を検証する「特別調査委員会」の設置も決めた。

 代理人を通して協会の判断に“不満”を漏らした宮川はツイッターで「色々と複雑な心境」があると本音を吐露。今月から徳洲会体操クラブで練習できるようになったと明かし、「感謝してこれから頑張っていきたい」とつづった。

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