紀平、3回転半転倒…まさかSP5位 8点差でも逆転へ「不安ない」 フィギュア

 フィギュアスケート・全日本選手権第1日(21日、東和薬品ラクタブドーム)世界選手権(来年3月、さいたま)代表選考会を兼ねた大会が開幕。女子ショートプログラム(SP)が行われ、グランプリ(GP)ファイナルで初出場優勝した16歳の紀平(きひら)梨花(関大KFSC)は代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒し、68.75点で5位と出遅れた。首位の宮原知子(20)=関大=とは8.01点差で逆転優勝は射程圏内。同じくSP5位から巻き返して戴冠を飾った11月のNHK杯での成功体験を胸に、23日のフリーに臨む。

 悩みの種は、おぼつかない足元にあった。使い古し、革が軟らかくなったスケート靴に巻きすぎたテープがジャンプの失敗を招く。よもやの5位発進に、紀平の表情はゆがんだ。

 「なんで(靴を)こんなかたさにしちゃったのかな」

 冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒。続く連続技は2本目のトーループで予定した3回転を跳べず2回転に。秋に新調した靴が合わず、昨季から使うお古を履く。ジャンプの成否を握る足首の安定性を生み出そうとテープを巻くが、締め付けすぎた。

 他にも悩みはあった。研磨師に研いでもらう靴の刃はとがらせすぎないのが重要という。だが、大会前の研磨では、代名詞の3回転半の踏み切り足となる左を研ぎすぎ、感触は今ひとつだった。

 母・実香さん(47)がピンチを救ってくれた。この日、午前9時35分開始の公式練習を前に、兵庫・西宮市のホームセンターで「研磨消しゴム」を買ってもらった。これを手に自ら磨いた刃は丸みを帯び、なんとか本番を迎えた。

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