フィギュア全日本優勝の宇野、負傷も強行出場 「僕の生き方です」

 フィギュアスケートの全日本選手権で、宇野昌磨(トヨタ自動車)が勝利した。強靭(きようじん)な精神力で約4分間のフリーを演じ切った。両手の拳を握ってガッツポーズ。負傷のアクシデントを乗り越えて果たした全日本3連覇だった。

 22日のSP当日の公式練習で右足首をひねった。首位スタートを切ったが、夜に痛みで歩けなくなった。「言い訳にしたくない」と口を閉ざし、練習に姿をみせなかった23日は、病院で捻挫と診断を受けていた。

 重傷ではなかったが、この日の公式練習でも痛みは消えていなかった。ほとんどスピードを出さずに滑り、力を入れたジャンプは終盤の4回転トーループなど数本にとどめた。棄権を勧める周囲に、首を縦には振らなかった。樋口美穂子コーチが「どうして、そこまでして出たいの」と聞くと、こう言った。「僕の生き方です」

 痛み止めを飲んで強行した本番は気迫の滑りだった。冒頭で4回転フリップを跳び、演技後半の4回転-2回転の連続トーループも決めた。4回転サルコーが3回転になり、着氷が乱れる場面もあったが、今季のテーマに掲げた「自分を信じる」を全うした。

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